SQL Server接続
「アクセス(Access)」、「SQL Server」の書籍は多数発売されています。インターネットでもDBエンジンをJetからSQL Serverに変更するいくつかの記事も紹介されています。ただ、全体的に説明したものが見当たりませんでしたので、関連情報などを備忘録としてまとめました。
アクセスのDBエンジン(Jet)に対する指摘
アクセスのDBエンジン(Jet)については、下記のような指摘があります。
・Accessファイルのデータ量が増加し最大容量の制限・・・
・多数のPCからアクセスされるとネットワークのトラフィックデータが大量・・・
・多人数からの多数のトランザクションが発生した場合の排他制御が弱いので・・・
・膨大なデータ量の一括処理には不向き・・・
・アクセスではセキュリティの心配が・・・
・Microsoft製品のバージョンに対応する保守が必要・・・
バックエンドをSQL Serverへ
フロントをアクセスとしバックエンドをSQL Serverとした構成とすることによりJetエンジンに対する指摘事項に対応することができます。この構成におけるフロントとバックの接続は「ODBCによる接続」と「ADOによる接続」の二つの方法があります。使い分けは下表のとおりです。
SQLサーバーのインストール
SQL Serverでは、無償のExpressを提供しています。
SQL Server 2022 Expressも発表されていますが、今回は、稼動確認のために、関連記事の豊富なSQL Server 2019 Express関連を同じPCにインストールし稼動確認を実施します。
SQL Server 2019 Expressのダウンロードは、下記のURLから行います。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=101064
SQL Server Management Studioのインストール
次に、SQL Server Management Studio (SSMS) 18.xの旧バージョンのダウンロードを行います。旧バージョンへは、下記のURLからインストールします。
SQLサーバーの設定
SQLSeverEXPの設定は、SSMSより実施
最初に「HOME-PC\SQLEXPRESS」サーバーの認証方法の設定
新規データベースとテーブルの追加
次に、新規データベースの追加
補足) テーブル作成後の設定内容の変更について
セキュリティの設定
セキュリティよりログイン時のユーザー名と関連情報の設定
SQLサーバーとの接続
ODBCによる接続の概要
ODBC接続例
ODBCに新しいデータソースを追加
アクセスアプリケーションにリンクテーブルを作成
ADOによる接続の概要
ADOによる接続
プログラムでの指定方法
ADOによる直接接続のコネクション
Set goj_AdoCN = CreateObject("ADODB.Connection")
wtx_strcn = "Provider=SQLOLEDB.1" & _
";Persist Security Info=False;Data Source=HOME-PC\SQLEXPRESS" & _
";Initial Catalog=DB_Express" & _
";password=2019" & _
";persist security info=True" & _
";user id=admin;"
goj_AdoCN.Open wtx_strcn
ODBC経由によるADOによる接続
Set goj_AdoCN = Application.CurrentProject.Connection
その他
何かお気づきの点やご意見など有りましたらお問い合せからご連絡頂けると幸いです。