APフォーキャスト(実装方針)
APフォーキャストは、予測型業績管理の実装検証プロトタイプです。
予測型業績管理では案件データ登録機能として、「受注プロセスの可視化」、「予測収益の可視化」及び「要員管理」により「ヒト・モノ・カネの予測時点(実績+想定)の可視化」を中心に検討し、業績分析機能では、リフレクション機能(過去時点での予測の振り返り)や様々な切り口での業績分析を実現するマネジメント業務支援機能を中心的な業務要件として業務機能・業務プロセスを検討します。
アプリ実装検証におけるチェックポイントでは、表示画面の内容や操作ボタンの操作性の向上、利用者が、是非、使ってみたいと考えるプロセスなど検討し、業務プロセスを描き切ることに努めました。また、システム設計で陥りがちな、システムの実装の難しさによる安易な業務プロセス分割は回避するように注意しました。安易な業務プロセス分割は、単純な業務を複雑で解りづらいプロセスとしたり、データの連続性が失われたり、手順が十分に検討されないため発見しにくい不具合の要因となります。
複数の担当者が同じ案件に対して更新作業を行うことから、変更項目の「可視化」や変更項目の前後の比較機能を実装します。また、効果的な視点の変更機能(ドリルアップやドリルダウン)をサポートします。
APフォーキャストは、様々な企業が非定型業務として実施していた将来予測関連業務について、すべての案件を「予測型月次推移PL」の粒度とすることで営業部門が実施していた将来予測を含めた受注情報(受注確度別案件総量、受注分析、想定トップラインの売上情報)と現場の開発部門が将来予測情報として提供していた収益情報を連結し、さらに、スタッフ部門の経費支出情報をも統合することで様々な予測型分析が可能となります。
会社内の様々な実績値データ(過去)や受注想定などの予測値(将来)、共有ファイル、個人PC、社内システムからのデータなど社内で加工された形で偏在していたデータを同じ粒度で集約し、予測値データが発生する箇所でのインプット(営業担当者による想定案件入力)、確定契約の情報の反映、実行中のプロジェクト実績の反映とその後の想定入力など連携して行い、予測値理由、変化の理由を現場、経営層で想定されるリスクをリアルタイムに共有します。共有することで、営業や現場からの情報収集やほかのBPを含めたプロジェクト全体の情報などから、より効果的な施策の検討や選択が可能となります。
PoCの実施手順
要求仕様に対する実装検証(PoC※1)は、概念実証における設計指針に基づいてプロトタイプを開発し、次に実装におけるチェックポイントによる評価のプロセスを繰り返し行います。
※1 PoC(Proof of Concept)
機能と画面構成
APフォーキャストの機能は、案件管理、要員管理、業績分析、運用保守、一括登録としています。各主要機能は、複数の画面により構成されています。